
今回のアクティビティは「わっか飛行機づくり」です。
一見するとシンプルな工作ですが、一本のストローと紙で作った二つの輪を組み合わせるだけで、ふわっと空中を飛ぶ不思議な飛行機が完成します。子どもたちは興味津々の様子で、お手本を見ながら自分だけのわっか飛行機づくりに挑戦しました。
まずは観察からスタート
MOCOPLAでは、ただ作り方を教えるのではなく、「まず見て考える」ことを大切にしています。
子どもたちは最初にお手本の飛行機をじっくり観察し、「どうやってできているんだろう?」と考えるところからスタートしました。
紙を細長く切り、輪の形にしてテープで留めます。同じ材料を使っていても、作り方にはそれぞれの個性が見られました。
お手本を忠実に再現しようと長さを丁寧に測る子もいれば、「もっと遠くまで飛ぶかもしれない!」と、自分なりのアイデアで輪の大きさを変えてみる子もいました。
大小二つの輪が完成したら、それらをストローに貼り付けて完成です。
いよいよ飛ばしてみることにしました。

思い通りに飛ばないからこそ学びがある
ところが、完成した飛行機は思ったようには飛びません。
すぐに落下してしまったり、横に曲がって壁にぶつかってしまったりと、お手本のようにまっすぐふわりと飛ぶ姿にはなりませんでした。
「なんでだろう?」
「どこが違うのかな?」
子どもたちは自分の飛行機を見つめながら考え始めます。
そこで、お手本と自分の作品を見比べてみることにしました。
すると、二つの輪が一直線に並んでいないことに気づいた子どもたちは、すぐに修正に取りかかりました。輪の角度や位置を調整し、再び挑戦します。
すると今度は、先ほどよりもずっと遠くまで飛ぶようになりました。
「飛んだ!」
「さっきより遠くまで行った!」
そんな嬉しそうな声が教室中に響きました。
失敗して終わるのではなく、「なぜうまくいかなかったのか」を考え、改善していく。このような試行錯誤の経験は、学習だけでなく将来さまざまな場面で必要となる大切な力につながります。
子どもたちの発想が大人の予想を超える
お手本よりもまだ飛距離が出ていないことに気づいた子どもたちは、
「もっと遠くに飛ばしたい!」と、さらに改良に取り組み始めました。
私たちは、ストローの長さや輪の大きさを変えて試すのかと思っていました。
ところが、普段から紙飛行機づくりが好きな子が、
「骨組みと羽を付け足したら飛ぶかもしれない!」と大胆なアイデアを提案してくれました。
その発想は、私たちの予想を大きく超えるものでした。
さっそくストローを2本に増やし、羽を付け加えて補強してみると、より頑丈で個性的な飛行機が完成しました。
すると、その飛行機を見た子から「作り方を教えて!」という声が上がります。
そこからは自然とアイデアの共有が始まり、みんなで改良に挑戦する時間になりました。
一人のひらめきが仲間へ広がり、互いに刺激を受けながら試行錯誤する姿は、まさにMOCOPLAが大切にしている学びの姿そのものでした。

活動後にも見られた子どもたちの成長
今回特に印象的だったのは、活動が終わった後の子どもたちの姿です。
工作に夢中になっていたにもかかわらず、私たちが「そろそろ片づけをしようか」と声をかける前に、自分たちから進んで片づけを始めてくれました。
机の上や床に落ちていたストローの切れ端や紙くずを一つひとつ集め、種類ごとに分別しながらゴミ箱へ捨てていました。
また、使用したはさみやテープなどの道具も、次に使う人が気持ちよく使えるように元の場所へ丁寧に戻してくれました。
活動を楽しむだけでなく、最後まで責任を持って取り組む姿勢や周りを思いやる気持ちが感じられ、子どもたちの成長を改めて実感することができました。
MOCOPLAのアクティビティで育つ「非認知能力」
今回のわっか飛行機づくりでは、ただ工作を楽しむだけではありませんでした。
・どうしたらもっと飛ぶのかを考える「思考力」
・失敗しても挑戦を続ける「粘り強さ」
・友達のアイデアを取り入れる「協調性」
・自分から片づけを行う「主体性」
など、多くの非認知能力が育まれる場面が見られました。
MOCOPLAでは、学習だけでなく、こうした体験活動を通して子どもたちの「生きる力」を育てることを大切にしています。
これからも、遊びと学びの境界線をなくしながら、子どもたち一人ひとりの発想や挑戦する気持ちを大切にしたアクティビティを行ってまいります。

次回の活動もどうぞお楽しみに。
