
夏休みは、普段の学校生活ではなかなかできない体験に挑戦できる絶好の機会です。
MOCOPLAでは、子どもたちが楽しみながら学べる夏休みの特別イベントとして、毎年さまざまな体験型プログラムを実施しています。
今回ご紹介するのは、子どもたちにも大人気の**「理科実験教室」**です。
今回のテーマは、
「50度のお湯は沸騰するのか?」
という身近で不思議な疑問です。
「熱々ではないのに沸騰する」という現象は、まさに驚きの連続でした。
実験では、ただ先生から答えを教えてもらうのではありません。
子どもたちは自分で予想を立て、友達と考え、実際に確かめ、結果を見て「なぜ?」を考えました。
「水は何度で沸騰する?」水の性質を知ろう
理科実験教室がスタートすると、まず先生が、
「お湯って何度で沸騰するか知っているかな?」
と尋ねるました。
すると、子どもたちからは、
「100度!」
と元気な声が返ってきました。
続いて、
「120度のお湯って存在すると思う?」
と聞いてみると、
「うーん、あるかな~」
「なんとなくだけど、ありそう」
と、少し自信のない答えも聞こえてきました。
そこで先生から、水が沸騰する仕組みについて説明します。
普段の空気中では、水は100度前後で沸騰し、それ以上になると水蒸気となっていきます。
すると、
「えー!!」
「そうなんだ!」
「不思議だね!」
と、子どもたちから驚きの声が上がりました。
さらに、
「じゃあ、みんなのお家のお風呂の湯船は何度くらい?」
と聞いてみると、
「40度!」
「うちは39度!」
「42度だと熱くて入れない!」
と、楽しそうに教えてくれました。
普段何気なく入っているお風呂の温度と、100度という温度を比べることで、子どもたちは少しずつ今回の実験を自分ごととして捉え始めます。
MOCOPLAでは、子どもたちにとって身近なものを題材にすることを大切にしています。
「知っている」という知識だけで終わらせるのではなく、
「知っていることと、目の前で起きていることはどうつながるのだろう?」
と考えることで、新しい発見につなげていきます。
「50度のお湯は沸騰する?」を子どもたち自身が予想しました
いよいよ今回の実験の本題です。
先生が、
「じゃあ50度のお湯って沸騰すると思う?」
と質問します。
子どもたちからは、
「しないと思う!」と自信満々な声や
「うーん、わからないけど、やっぱり沸騰しないと思う」
といった声が聞こえてきました。
子どもたちは、「50度では沸騰しない」という予想を立てました。
これは、最初に確認した「水は100度くらいで沸騰する」という知識をもとに、考えて出した予想でした。
MOCOPLAの理科実験では、最初から答えを知ることを目的にはしていません。
「自分はこうなると思う」
という予想を立ててから実験を始めます。
予想が当たったかどうかだけではなく、
「なぜそう思ったのか」
を考えて、自分の言葉で表現することを大切にしています。
予想を立てたところで、いよいよ実験です。
まずは熱いお湯の温度を実際に測ってみました
最初に、ポットからカップに移したばかりのお湯の温度を、温度計で測りました。
「80度くらいだ!」
「湯気がすごい!」
「近づくだけでも熱いね」
目で見て、温度計で確認して、実際の熱さも感じる。
子どもたちはさまざまな感覚を使いながら、お湯の状態を観察していました。
次に、このお湯へ少しずつ水を加えて温度を下げていきます。
温度計で50度になったことを確認したら、準備完了です。
ここから、
「50度のお湯は本当に沸騰するのか?」
を確かめます。
実験前に「お湯に何が起こるか」を考えました
今回は、50度のお湯をシリンジに入れ、プランジャーを引いたときにどのような変化が起こるのかを予想しました。
「泡が出る」「氷ができる」「何も起こらない」の3つから予想を選びました
子どもたちには、
- お湯から泡が出てくる
- 氷ができる
- 何も起こらない
という選択肢から一つを選び、その理由も書いてもらいました。
結果は、多くの子どもたちが「泡が出てくる」を選択しました。
理由を聞いてみると、
「なんでかはわからないけど、なんとなく泡が出てきそう」
という声が多く聞かれました。
何か変化が起こりそうだと予想していても、その仕組みまではまだイメージできない。
それでも、自分が持っている知識や経験を手がかりに「こうなるのでは?」と考えてみることには、大きな意味があります。
知っている言葉や経験を手がかりに自分なりの予想を立てました
中には、
「圧力をかけたら何か起こりそうな気がするんだよね」
という意見もありました。
普段の生活やテレビ、本などで耳にした「圧力」という言葉を思い出しながら、一生懸命に自分の知識と結び付けようとする姿が見られました。
「正解を知っているか」だけではなく、今までの経験から自分なりに考えること。
これもMOCOPLAが実験を通して育てたい大切な力です。
「50度のお湯から泡が出た!」実験結果に教室が大盛り上がり
いよいよ、自分たちの予想を確かめる時間です。
シリンジの中に空気が入らないようにしたり、お湯が漏れないようにしたりと、慣れない操作には苦戦する場面もありましたが、友達同士で協力しながら準備を進めます。
準備が整ったところで、プランジャーを力いっぱい引いてみます。
すると、それまで透明だったお湯の中に、
小さな泡が一つ、二つ……。
泡が現れ始めました。
その瞬間、
「泡が出てる!」
「本当だ!」
「なんで!?」
と、教室中から大きな歓声が上がります。
自分たちが予想した現象が、目の前で実際に起こったのです。
子どもたちは目を輝かせながら、シリンジの中をじっと観察していました。
「予想が当たった!」から「なぜ起こったの?」へ疑問が広がりました
「50度では沸騰しない」と思っていたお湯から泡が出たことで、子どもたちの中には新たな疑問が生まれました。
「どうしてこんなことが起こるの?」
この「なぜ?」こそが、探究のスタートです。
理科実験のおもしろさは、答えを当てることだけではありません。
予想する→確かめる→結果を見る→「なぜ?」と考える。
この繰り返しによって、「もっと知りたい」という気持ちが育っていきます。
なぜ50度のお湯が沸騰した?答えは「気圧」にありました
では、なぜ50度のお湯から泡が出たのでしょうか。
普段、水が100度前後で沸騰するのは、私たちが生活している場所の大気圧が関係しています。
水が沸騰する温度は、温度だけで決まるわけではありません。
今回の実験では、シリンジのプランジャーを引くことで内部の圧力を下げました。
高い山では地上より低い温度で水が沸騰することも学びました
「気圧」という言葉は、目には見えません。
そのため小学生にとってイメージするのは簡単ではありませんが、身近な例と実験を結び付けることで理解しやすくなります。
たとえば、高い山では地上より気圧が低くなるため、水は100度より低い温度で沸騰します。
「山の上では沸騰する温度も変わるんだ!」
「実験とつながった!」
と、目の前の現象と新しい知識を結び付ける子どもたちの姿が見られました。
実験の最後はワークシートで「分かったこと」を自分の言葉にしました
実験は、結果を見て終わりではありません。
今回の実験の学びを整理して、自分の言葉で表現しました
実験の最後には、
「50度でも泡が出たのはなぜだろう?」
という問いをもとに、今日の学びを振り返りました。
子どもたちは、実験で起きたことと先生から学んだ「気圧」の関係を整理していきます。
最後には、実験で驚いたことや新しく知ったことをワークシートにまとめました。
「50度でも沸騰するなんてびっくりした」
「気圧で沸騰する温度が変わることを初めて知った」
など、一人ひとりが自分の言葉で学びを振り返りました。
理科の学習では、観察・実験の結果を整理し、考察や振り返りにつなげることが重要です。
今回の理科実験教室で子どもたちが学んだのは、「50度のお湯も条件によって沸騰する」という知識だけではありません。
「なぜ?」という疑問から自分で考えることを大切にしています
最初は、
「50度では沸騰しない」
と思っていた子どもたち。
ところが、実際に実験をしてみると泡が出てきました。
そこで、
「なぜ?」
という新しい疑問が生まれます。
このように、自分で疑問を持ち、予想し、確かめ、結果からさらに考えるという経験を、私たちは大切にしています。
一人ひとりの「やってみたい」「もっと知りたい」という気持ちに寄り添います
同じ実験をしていても、子どもたちの反応は一人ひとり異なります。
すぐに予想を言える子もいれば、「なんとなく」と自分の感覚から考える子もいます。
友達の意見を聞いてから考えが変わる子もいます。
MOCOPLAでは、こうした違いを大切にしながら、子ども一人ひとりに合わせた教育を行っています。
夏休みの特別な体験が「もっと知りたい」という学びにつながります
今回の理科実験教室では、身近な「お湯」というテーマから、子どもたちはたくさんの発見をしました。
理科のおもしろさは「答え」ではなく「答えにたどり着く過程」にあります
「水は100度で沸騰する」という知識を知っているだけなら、学校でも学ぶことができます。
しかし、
「本当にそうなの?」
「50度だったらどうなる?」
と疑問を持ち、自分で予想して、実験で確かめてみる。
その結果、
「思っていたのと違った!」
「どうして?」
とさらに考える。
この経験が、子どもたちの「もっと知りたい」という気持ちを育てていきます。
MOCOPLAはこれからも子どもたちの「やってみたい」を学びにつなげていきます
MOCOPLAでは、これからも日常生活の中にある小さな疑問を大切にしながら、子どもたちが自ら考え、挑戦し、発見できる活動を行っていきます。
夏休みの特別な体験が、子どもたちにとって科学への興味や「学ぶって楽しい」という気持ちにつながっていれば嬉しく思います。
楽しみながら学ぶ。
そして、一人ひとりの「知りたい」に寄り添う。
それが、MOCOPLAが大切にしている学びのかたちです。
